2006年07月15日

金利復活の影響は?

Q. 日本銀行は、経済を支えるために続けてきた「ゼロ金利政策」を解除しました。5年4カ月ぶりの金利復活ですが、金利上昇の一般的な影響について、次の3つの内から正しいものを答えましょう。

1.株高になる  2.円高になる  3.インフレになる




A.【2.円高になる】
一般的に、金利が上がると、資金は株式などの投資から預金に向かうので株価は下がりやすい。海外の投資家からみると金利の高い通貨は保有するメリットがあるので、円は買われて上昇する。資金が預金に向かう結果、世の中に出回るお金の量は減り、景気は冷まされてインフレは抑制される。

ただし、これらは“一般的な”影響であり、実際には様々な要因から逆の動きになることもある。

日本銀行は、景気が確実に回復したとの判断のもとに「ゼロ金利政策」の解除を決定、実質0%に抑え込んできた短期金利(無担保コール翌日物)を年0・25%とした。公定歩合(日銀が金融機関へ貸し出す金利)は年0・1%から年0・4%へ。日銀の利上げは2000年8月以来、5年11カ月ぶり。これにより、デフレ脱却のために世界でも異例の政策として導入されたゼロ金利は終結、日銀は金利の上下によって金融を調整する本来の手段を取り戻した。

ゼロ金利解除を受け、大手銀行各行は普通預金の金利引き上げを発表。三菱東京UFJ銀行や三井住友銀行、みずほ銀行などは年0.001%から0.1%に、住友信託銀行は0.2%にする。

金利上昇は預金者にとっては吉報と言えるが、住宅ローンなどで変動金利型の借り入れをしている人にとっては負担増につながる。

村上ファンドへの投資問題で批判を浴びた福井俊彦・日銀総裁は、ゼロ金利の解除決定後に辞任するのでは、との予想もあったが、職務を続ける意向のようだ。

●過去の関連問題●
(2006.3)
Q. 日本銀行は、景気回復のために2001年3月から続けてきた、「金融の量的緩和策」を解除しました。当面は景気を下支えするため「○○金利政策」は続けますが、○に入る言葉を答えましょう。
 ▲ヒント:企業などが資金を借りやすくするために、金利を限りなく低くする政策。○にはある数をカタカナで。

A.【ゼロ】… 日本銀行(日銀)は中央銀行として日本で唯一お金を発行するとともに、金利を上下させるなどの金融政策を担っている。バブル経済崩壊後、日銀は景気低迷に対応して、世の中に出回るお金を増やして経済をテコ入れするため「ゼロ金利政策」を実施した。その後、金利ではなく流れるお金の「量」そのものを操作目標とする「金融の量的緩和策」をとったが、ゼロ金利政策と実質的には同じこと。金利が限りなくゼロに固定されると、日銀は金利の上下によって金融を調整する手段を失うため、「ゼロ金利政策」も「量的緩和策」も異例の措置と言える。景気が回復しデフレを脱却したとの判断のもとに、日銀は「量的緩和策」を解除。ゼロ金利は当面維持する方針だが、大きな転換点を迎えた。

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kongetu at 17:22 │Comments(0)TrackBack(0)経済 

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