2008年04月08日

上映中止の映画は?

Q.ある神社をテーマにした中国人監督のドキュメンタリー映画が、上映中止に追い込まれ問題となっています。「表現の自由」を脅かされる事態ですが、この映画のタイトルを答えましょう。


A.【靖国 YASUKUNI】
靖国神社は東京都千代田区九段北にある神社で、1869年(明治2)に「戊辰戦争」での戦死者を慰霊するために建てられ、のちに外国との戦争での戦死者を「祭神」とする神社となった。

靖国は、太平洋戦争中の特攻隊員などのように国のために命をささげた人たちを国家が慰霊する場所とされたが、東条英機元首相など戦後の「東京裁判」でA級戦犯とされた人も合祀(ごうし)されているため、日本の要人の参拝は中国や韓国に問題視される。小泉元首相の靖国神社参拝は、日中、日韓関係を冷却化させた。

映画「靖国」は、日本で長年暮らしている中国人の李纓(りいん)監督が靖国神社の姿をナレーションなしで淡々と映した作品。香港国際映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞を受賞するなど海外で高く評価されている。

ことの発端は、「週刊新潮」がこの映画に政府の芸術文化振興基金から助成金が出ていることについて「反日映画に助成金を出した」と報じたこと。それを受け、自民党保守系の稲田朋美衆院議員らが、文化庁を通じ、製作者に映画を事前に見たいと要請し、全国会議員を対象にした異例の試写会が開かれた。これについては、「事前検閲(けんえつ)ではないか」と批判が起こっている。

これらの動きに続き、右翼団体が映画館に上映中止を求め、街宣車による抗議行動や抗議電話など嫌がらせを行った。都内や大阪の映画館は「近隣に迷惑が及ぶ可能性がある」と、次々と上映中止を決定。

これに「表現の自由」「言論の自由」の危機を感じたメディアや言論団体が、抗議声明を発表。福田康夫首相はじめ政府要人も、上映中止に対して「遺憾(いかん)の意(残念に思うこと)」を表明した。

先に「グランドプリンスホテル新高輪」が、右翼団体の抗議を恐れ、裁判所の命令を無視して「日本教職員組合(日教組) 」の会場使用を取り消し、教員の宿泊を拒否した。文化・表現活動を支える映画館や大手ホテルが右翼団体の脅しに屈する今の日本、先進国と言えるのだろうか。

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kongetu at 06:01│Comments(0)TrackBack(0)社会 

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