2008年07月04日

不正選挙の国は?

Q.モンゴルで国会総選挙をめぐって暴動が起き、非常事態が宣言されました。一方、アフリカのある国では大統領選で激しい弾圧があり国際的な非難を浴びていますが、この国の名前を答えましょう。

ヒント:かつて白人が支配した「ローデシア」の一部だった国。

A.【ジンバブエ】
朝青龍など大相撲に多くの力士を送り込んでいるモンゴルで、暴動が起こった。6月末の国民会議(国会)総選挙で与党のモンゴル人民革命党が勝利したが、これに野党が「不正選挙」と反発。貧富の格差拡大、物価高などで不満がたまっていた民衆に火がつき、大規模な暴動に発展した。

首都ウランバートルでは、群集が与党本部を襲撃するなど大暴れ。死者5人、負傷者は300人を超えた。エンフバヤル大統領は非常事態を宣言、治安部隊の投入で暴動は沈静化に向かった。

一方、アフリカのジンバブエムガベ大統領は、かつて白人が支配していた英国領ローデシアに「ジンバブエ共和国」を誕生させ「独立の英雄」と言われていた。当初こそ黒人と白人の融和を進めて欧米から賞賛されたが、次第に独裁色を強めていった。

国による白人農地の強制収用などで、多くの白人が海外に逃れ、経済は崩壊状態に。年間のインフレ率は16万%、失業率は80%ともいわれる(実態は不明)。

今年3月の大統領選では野党党首のツァンギライ氏が1位となったが、「どの候補も過半数に満たない」として同氏とムガベ大統領の決戦投票に。ところが、大統領側は野党陣営に激しい暴力的弾圧を行い、ついに野党陣営は選挙を断念。国際社会の非難をよそに、大統領のみによる「決戦投票」が強行され、ムガベ大統領が再選された。

米国はジンバブエに対する制裁決議案国連安全保障理事会に提出したが、同国を支援する中国の反対も予想される。

「民主主義」は簡単には根付かないことが、改めて実感させられた。

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