2008年07月27日

千年紀の物語は?

Q.ある古典文学作品の写本が、およそ70年ぶりに発見されて話題を呼んでいます。世に現れてから今年で1000年も読み継がれている物語ですが、その作品名を答えましょう。


A.【源氏物語】
源氏物語は、平安時代中期(11世紀初頭)、女流作者の紫式部によって書かれた54帖からなる長大な物語。

王朝ロマンなどを描いた作品で、前半は“プレーボーイ”である光源氏の栄華への道と、その晩年が語られている。古典文学のみならず日本文学史上の最高傑作との声も多く、日本が世界に誇る長編物語である。

紫式部による源氏物語の自筆原本は残っていない。現在は鎌倉時代以降の写本が残っていて、(1)歌人の藤原定家がまとめた「青表紙本(大島本)」、(2)源光行・親行の父子がまとめた「河内本」、(3)それ以外の雑多な「別本」、と3つの系統がある。

現在、我々が読むのは、青表紙本(大島本)を元にしたものが多いのだが、写本はそれぞれ相違点も多い。近年では別本の研究で、新発見が相次いでいた。

今回発見された「大沢本」は全54帖がそろっており、そのうち28帖が別本。奈良の旧家、大沢家が豊臣秀吉から拝領したと伝えられていたが、戦後行方不明になり「幻の写本」とされていた。他の写本にない表現も含まれており、重要文化財級の価値をもつという。

今年は「源氏物語千年紀」として様々なイベントが予定されているが、画期的な発見で大いに盛り上がりそうだ。

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kongetu at 11:39 │Comments(0)TrackBack(0)科学・学術 

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