2008年11月28日

空港封鎖の国は?

Q.東南アジアのある国で、反政府の市民団体が空港を占拠し、非常事態宣言が出されました。反政府団体は首相退陣を求めていますが、この国の名前を答えましょう。


A.【タイ】
タイのタクシン元首相は、2005年に総選挙で圧勝し、タイ憲政史上初めての単独政権を樹立した。経済危機からの回復を導いたとして高く評価される一方、取り巻き企業家らへ利益を誘導する姿勢、農村重視の強引な政治が都市部市民の反発を買っていた。

2006年、タクシン元首相一族の株取引にからむ不正疑惑が発覚し、「市民民主化同盟(PAD)」を中心とした反政府デモが起こり、大混乱が生じた。この事態を受け、がクーデターでタクシン政権を転覆。タクシン首相は英国に亡命した。

ところが、07年末の総選挙で、タクシン路線を引き継ぐサマック政権が発足。タクシン氏復帰を図る憲法改正に動いたことに、PDAが猛反発。今年8月、PDAは首相退陣を求めて首相府を占拠、サマック首相は副業のTV出演などで有罪判決を受け退陣に追い込まれた。

次いで副首相から昇格したソムチャイ首相は、タクシン元首相の妹を妻に持つ。PDAなどの反タクシン派市民団体は、政権退陣を求めてバンコク国際空港、旧国際空港の2空港を占拠して封鎖。タイの空の便が途絶える異常事態に。

これに対し、ソムチャイ政権は2空港に非常事態宣言を発布。警察力で市民団体を排除する構えを見せている。

今のところ軍は中立を保っているが、陸軍司令官が下院の解散・総選挙を求めるなどの動きも。クーデターの噂も立ち始め、不穏な空気も漂っている。

(追記)
タイ憲法裁判所は、07年末の下院選での選挙違反事件に関し、ソムチャイ政権の最大与党「国民の力党」など与党3党に、解党を命じる判決を下した。ソムチャイ首相は政治活動が禁止になり失職、政権は崩壊。これを受け、PDAは2空港の封鎖を解除した。

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kongetu at 05:49 │Comments(0)TrackBack(0)国際 

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